
2025年10月13日(月)
GREEN CURRY WITH CHICKEN SET
今回のネパール最終日の朝。6時頃に目が覚めた。
夜中に一度トイレに行ったが、起きた瞬間はここがカトマンズであることを忘れていた。感覚。脳も帰国モードになったのだろうか。
10日前までは自分がエベレスト街道に居たという感慨がふと浮かんでくる。その延長で思い浮かぶのは、人の顔だ。思い浮かべた人たちが今もエベレスト街道で暮らしているという事実が素晴らしいことのように思える。何がどう素晴らしいのか?は説明できない。
そして、壮大な景色よりもちょっとした風景の印象が残っている。壮大な景色やキレイな画像は、今の時代インターネットにごろごろ転がっている。
僕が記憶した風景や、撮った写真は、そういう部類のものではないのかもしれない。この言葉も。
そんな思考をしながらも朝の支度を終え、あらかた荷物の整理を済ませた。
朝食前に改めて、泊まったHOTEL COZY HEAVENの屋上に上がってみる。昇ったばかりの太陽がキレイだ。そして今日は先客が居た。昨日の朝食時にホテルのロビーで見かけた男性だ。ネパール人の女性やその他何人かと一緒のグループで、その女性が流暢な日本語を話していたのを覚えている。
旅先のホテルの屋上で交わされた男二人のおしゃべりは、たわいない内容がほとんどだったが、彼はネパール人女性と結婚して、今回は親戚に会うか何かでネパールを訪れたそうだ。人に歴史あり。


このホテルでの最後の朝食。結局、朝食無しプランで予約したことを確認されることも、追加料金を取られることも無かった。
居心地の良さや、気さくに対応してくれたスタッフさんに向けて、フロントデスクの横にあるチップボックスにお金を入れる。


朝食後に今日もおいしいカフェラテをいただいていると、欧米人の集団がネパールの民族衣装のような服装で着飾って、ハイエースに乗ってどこかに向かっていった。
それを見送り終わった支配人が、僕らの飛行機の時間や空港までの移動時間について聞いてきた。
タクシーだったら600ルピー、ホテルの車だったら800ルピーで手配してくれるそうだ。
ここ数日でわかったのは、支配人の口癖は「You happy, We happy」だ。こちらを指差した後に自分を指差し、それから両手の親指を上げるジェスチャー付き。
名残惜しさもバッグに詰めて部屋を後にする。
ロビーに行くと、オーナーや支配人やスタッフさんたちが勢揃い。僕らを見送るためではないだろうが、素晴らしいタイミング。おかげでそれぞれに挨拶できた。
特に、毎度コーヒーを淹れてくれた女性スタッフには、カトマンズで飲んだカフェラテの中であなたのが一番おいしかったと伝えた。反応を見るに、喜んでいると思うが、喜んでもらえるかどうか以前に、僕の中の伝えたい欲求に従ったまでだ。そういう自分勝手な要素は捨て切れない。でも、お互い喜び合えるならそれが最高。
オーナーや支配人には予約サイトやGoogleでのレビューをお願いされた。
実はもう済ませてある。高評価だ。嘘じゃない。同じ価格帯で泊まれるならまたこのホテルに泊まりたい。コトリちゃんなんか、今月末にネパールを訪れる予定の知人に既におすすめのホテル情報として連絡済みらしい。
トレッキング道具もあるため、帰りの荷物が減らせるはずもなく、むしろお土産分だけ大きくなってしまった。これをタクシーに乗せるのは難しい気がするので、空港への移動手段はホテルの車で空港にお願いすることにした。
僕らの荷物の大きさを見た支配人がちょっと考えてから1000ルピーでもいいか?と聞いてきた。もはや何でもいい。

一括りで語ることはできないとは思うが、僕が接したネパール人は多くの割合で、大らかでもあり、細やかでもあり、温かくもあり、さっぱりもしている。その態度の切り替えの早さに拍子抜けすることもあるが、結局は大好きになった。

空港で、ドライバーさんに1000ルピーとチップを渡してお別れする。
直後に僕らの荷物をカートで運ぼうとする謎の人物が現れた。これは親切なフリして後で金を要求してくるやつに違いない。
この旅行中唯一と言ってもいい怒りを込めて「No!」と言って追い払った。


トランジットのバンコクまでのタイ航空の機内食はカレーではなかった。また、タイ風イタリアン。これはこれでおもしろい味わい。



誰に強制されたわけでもない毎日カレー生活だが、19年目にもなって、今日のカレーを食べ忘れるわけにはいかない。

トランジットて羽田行きの飛行機を待つ間、スワンナプーム国際空港のフードコートみたいなところで、グリーンカレーを食べる。

様々なお店のメニューに WAGYU BEEF とか KUROBUTA の文字が見られたのは興味深いが、僕はチキンにした。
空港価格もあいまって今回の旅行中で最も高額な食事になってしまったにも関わらず、味わいは今回の旅行中で最も残念。
この旅はラッキーが続きすぎたので、これくらいがちょうどいい、と思うことにする。
ネパールのみんなの大らかさを見習って。


