
2026年01月19日(月)
メニューに載ってないミックスカレーライス
今日は夜明けのだいぶ前に起床して、始発電車に乗って、乗り換えしつつ2時間くらい揺られて、海へ行った。

ウミネコカレー店主おさむさんから昨年末に誘われたからだ。
海に行ったのは、海水を採取するため。
海水を採取したのは、海水から塩をつくる、というか、海水から塩を取り出すため。

予てから海水から塩をつくってみたいという話をしていたようなしていないような……
詳しくは僕のnoteに投稿した【カレーライスを知りたくて】Vol.1というのをご覧ください。
今日の塩づくりの件も、追々noteに投稿するか何かで発表の場を設ける予定ではあるけれど、とにかく、今日は海水から塩を取り出すために13時間くらい動き続けた。
あ、でも、4時間くらいは電車に乗っていたので、その間は動かしてもらってて、しかもほぼ完璧な定時運行だったので電車ってありがたい!というのも改めて感じた今日。

海水を12リットルくらい汲んでから、ウミネコカレーの店舗で海水から塩を取り出す作業に突入した。
まずは濾過して砂や埃を取り除き、それから煮詰めていく。

煮詰めていくと、最初に石こう成分(硫酸カルシウム等)が分離してくるので、再び濾過して石こう成分を減らす。手作業で完全に取り除くのは不可能だし、少しは残した方が、おいしい塩になるという話もあったりするので、ここでまず、煮詰める時間を変えて分離してくる石こう成分を調整しつつ、多めに残すパターンと、少なめに残すパターンに分けた。

さらにそこから、煮詰めていくと、今度はニガリ成分(主に塩化マグネシウム)が分離してくるので、今度はそれを多めに残すパターンと、少なめに残すパターンに分けた。

合計4パターンに分けた塩を味見して、味見の結果はここには書かないが、とにもかくにも色々と考えた。
考えたとはいえ、「おー!」「すげー!」「なにこれ?」とかしか言っていない気もする。
それでも、今日わかったことがたくさんある。
わかったことの大部分は「わからないことがいっぱいある」という、文章にすると言葉遊びにしか聞こえないかもしれないが、こちらは真剣。
少なくとも、塩のすごさ、ありがたみ、等々を身をもって感じ入る体験になった。
海水こそ無料かもしれないが、諸経費を計上したら、今日取り出した塩を1gで200円くらいだろうか。
参考までにネットで調べてみたら、有名な「伯方の塩」は1gで平均0.5円くらいだから、どれくらい大変なことか。
っていうか、伯方の塩が安すぎる気すらしてくる。
今日わかった「わからないこと」の中に、この社会の仕組み(特に価格がどう決まるか)というのも含まれると言えるかもしれない。

そんなこんなで、疲れたっちゃ疲れたけど、とてもいい経験ができて、しかもウミネコカレーのメニューには載っていないやつまで出してもらった。
それは、ひよこ豆のカレーにキーマカレーを混ぜたミックスカレーライス。

おいしさもさることながら、特別感も嬉しかったし、カレーの中に入っている塩を思うと、ありがたさ倍増で、しみじみ食べ進めた。

サラダまで出してもらって、合掌していただきます。
心して食べ終えて、合掌してごちそうさま。
普段から走ったりしてわざと空腹を作ったりすることもあるくらいだが、それも、今日の塩づくり体験をしてみようと思えたのも、全てが、「同じごはんを食べるとしても、自分のコンディションや経験値を工夫して、もっとおいしく感じるため」なのかもしれないとすら思う。
先程、これを入力し始める直前にウミネコカレーの公式アカウント @uminecocurry を見たら、おさむさん的には「塩の勉強会」だったというから驚いた。
僕が、よりおいしくごはんを食べたい我欲と向き合っている一方で、勉強だと言うのだから……こちらが恥ずかしくなる、というか恐れ入りました。
なんにせよ、今日のカレーライスはいつもよりおいしいと思えたし、今夜はきっとぐっすり眠れる。
これ以上を何を望もうか。欲張ったらバチがあたる。っていうか、ごはんがおいしくなくなる。
今日も生きてカレー食べた
明日も生きてカレー食べる
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